リモートラーニングを、もっと良く――教師たちの願い

1920年代の情緒漂うフェアヘイブン高校の教室のように、公教育の基本的なモデルもまた、何十年も変わることなく続いてきた。
新型コロナのパンデミックが起きるまでは。
学校はデジタル教室を作り上げることを強いられ、生徒たちはリモートで学習する方法をどうにか見いださなければならなくなった。

「われわれ皆、勉強しなければいけない状況ですよ」と物理教師のネルソン・バーナード氏は述べる。

「ドタバタしてばかりです」と言うのは2年生のレイラ・アルメイダさん。

しかしこの地域の指導者たちは、まさにこのドタバタこそ大きな変革を起こすチャンスと捉えている。
教育長のロバート・ボールドウィン氏は、「2019年には子どもたちは皆それぞれの教室でそれぞれの席についていましたが、今後そういう光景は見られないでしょう」と説明している。
たとえば高校生たちは将来的には地元のコミュニティカレッジで授業を受けたり、地元企業のインターンに参加したり、建築や電気、配管などを取り扱うローカルビジネスの中で職業能力を磨いたり、ということになるだろう。

レイラ・アルメイダさんは現在、フェアヘイブン高校のものではないオンライン授業を家で受講しているが、これはハイブリッド学習で柔軟性がもたらされたおかげだ。

「私はAP(※1)の環境科学をオンラインで受講することができました」とアルメイダさんは言う。これによって彼女には大学進学への道が開かれたが、今の状況でなければこれは成し得なかったかもしれない。

マサチューセッツ州教育長協会の会長でもあるボールドウィン氏によると、家庭学習のほうが効果の出ている子どもたちを集めた小さなリモートラーニングポッド(※2)を検討する学区もあるという。

「過去には学校恐怖症だったことが判明した子どもたちもいますが、その中には、今は驚くほど優れた成績をあげている子どももいます」とボールドウィン氏は述べた。

ロボット工学の教師でもあるバーナード氏は、皆Zoomを使うことは嫌がってばかりである一方で、スポーツや仕事やその他の責務のために放課後学校に助けを求められずに困っている生徒たちにとっては、このことは転換点になるだろうと信じている。

「Google Meetsはじつに優れものです。とくに、生徒としっかりやり取りできる機能はたいへん重宝しています。こうしたものは今まで無かったものですから」とバーナード氏は述べた。

ボールドウィン氏は、伝統的な学年というシステムについても見直しを考えている。

「われわれは、きみは6年生だよ、といった言い方をしてきました。しかし、6年生の水準より秀でている子ども、あるいはその水準に達していない子どもがいたら、どうしたらよいでしょうか」

フェアヘイブン高校ではすでに、リーディングを受講する1年生と2年生を学年レベルでなく能力レベルで混ぜ合わせるという実験的な試みを実施している。

教育者たちは、マサチューセッツ州の公立学校に通う100万人弱の生徒について、学習機会の損失量を査定すること、また彼らの社会性情動への影響を理解することが、前に進むための直近の課題になるだろうと述べている。
生徒と教師の双方にとって大変な局面であるが、ボールドウィン氏には過去を振り返るつもりはない。

「元に戻そうとするのは情けないことです、何も学んでいないということになりますから。ここから何かを学び取って、もっと良くしていきましょう」

※1 Advanced Placementの略。非営利団体「カレッジボード」が提供する、高校在学中に大学の一般教養レベルの学習が行えるプログラム。
※2 家庭でのリモート学習を一緒に行うことを同意している数名の生徒からなるグループ。

(2/18 CBC BOSTONより)

‘Make It Even Better,’ Teachers Hope To Improve On Remote Learning Successes

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